目次
1)帰らない日曜日 概要
原題 | Mothering Sunday |
上映時間 | 104分 |
上映年 | 2022年(日本) |
原作は同名の小説です。
↓映画化の影響で、在庫が少なくなっているそうです。
いよいよ5月27日(金)に『#帰らない日曜日』が公開されます。原作はブッカー賞作家グレアム・スウィフトの『マザリング・サンデー』。在庫僅少でご迷惑をおかけしますが、今週末には増刷分が配本されますので、今少しお待ちください。原作の翻訳者でもある真野泰さんご寄稿のパンフレットも必読です! pic.twitter.com/TORLrvVzda
— 新潮クレスト・ブックス+海外文学編集部 (@crestbooks) May 23, 2022
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2)帰らない日曜日 あらすじ
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— 松竹洋画公式 (@shochiku_youga) May 20, 2022
公開まで6𝐷𝐴𝑌𝑆‼
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新星×コリン・ファース×オリヴィア・コールマン
アカデミー賞®︎受賞俳優の贅沢な共演が実現✨
映画 #帰らない日曜日
𝟓.𝟐𝟕(金)𝑹𝒐𝒂𝒅𝒔𝒉𝒐𝒘✨https://t.co/Cps7udXBez pic.twitter.com/EuC8DoB4iK
1924年、暖かな春の日、ニヴン家のメイド ジェーン(オデッサ・ヤング)は、主人たち ゴドフリー(コリン・ファース)、クラリー(オリヴィア・コールマン)が外出したので、秘密の恋人 ポール(ジョシュ・オコナー)と過ごす時間を得た。
ニブン家の二人が向かったのは、家族ぐるみの付き合いをしているシェリンガム家、ホブディ家とのランチ会。シェリンガム家の跡取り ポールとホブディ家のエマの結婚の前祝いのようなものだった。
ポールの二人の兄は、第一次世界大戦で戦死した。
エマはニブン家の息子ジェームスの恋人だったが、ジェームスは第一次世界大戦で戦死してしまった。
三家族の、残された希望 ポールとエマ。二人の結婚は親たちに勝手に決められた。
当然、このランチ会には、ポールも出席しなければならないのだが、「弁護士になるための勉強をする」ことを言い訳に遅刻を決め込み、ジェーンを屋敷に呼んだ。
この日は「母の日」で、メイドは年に一度だけ、家に帰ることを許されているのだが、孤児のジェーンには帰る場所は無かった。
ジェーンは予定どおり、シェリンガム家の屋敷に行き、ポールと束の間の二人の時間を楽しんだ。その日、ジェーンの人生を変える出来事が起こることは誰も予想できなかった。
※4)ネタバレ に続きます。ネタバレを読みたくない方は、ご注意ください。
3)帰らない日曜日 ロケ地
「帰らない日曜日」の主なロケ地はヘンリー・オン・テムズ Henley-on-Thamesです。
ロンドンから電車で約50分、西に約37キロの場所です。
3-1 架空の町 Titherton
映画に登場する架空の町「Titherton」のシーンはヘンリーオンテムズ近郊の村「Hambleden」で撮影されました。
3-2 ジェーンとミリー(ニブン家のメイド仲間)が眺めていた教会
3-3 ジェーンとポールが初めて会った食材屋
4)「帰らない日曜日」ネタバレ
ポールはランチ会が行われている、川のほとりに向かう前に、ジェーンに
「4時まで誰も帰ってこないから、ゆっくりしていっていいよ。下にパイがあるから食べたかったら食べていいよ。エセル(メイド)には、僕が食べたって言っておくから。あっ。説明する必要は、ないか。何の説明も。」
「さようなら。ジェーン。」
と言い残した。
ニブン家に着いたジェーンは、車に乗ったまま、うなだれたゴドフリーを見つける。
ジェーンがどうしたのか聞くと、ゴドフリーは
「最悪の事態になってしまった。人が死んだんだ。自動車の事故で。」
と答えた。
死んだのはポールだった。
「自殺かもしれない」という疑念があったので、ポールの部屋に遺書が無いか確かめるため、シェリンガム家に着いてきてほしいと頼まれたジェーン。
シェリンガム家に着くと、メイドのエセルが二人を出迎える。ポールが亡くなったことを知らなったエセルは、既にポールの寝室を片づけたという。
手紙や、それらしき物は無かったと確認した二人はニブン家に帰る。
この出来事の後、ジェーンはニブン家を去り、書店で働き始めた。その後、古いタイプライターをもらい、タイプライターを使い、小説を執筆する。
作家として生計を立てられるようになったジェーンは、書店で出会ったドナルドと結婚した。幸せな時間が続くかと思いきや、ドナルドは脳に腫瘍が見つかり、亡くなってしまう。
時は流れ、1980年代、小説の賞を受賞したジェーンの家に、取材陣が押しかける。
ジェーンは、ありとあらゆる小説の賞を受賞した。
5)「帰らない日曜日」考察
・ポールの死は事故か?自殺か?
ポールの最後の言葉が少し意味ありげな感じがします。
「4時まで誰も帰ってこないから、ゆっくりしていっていいよ。下にパイがあるから食べたかったら食べていいよ。エセルには、僕が食べたって言っておくから。あっ。説明する必要は、ないか。何の説明も。」
説明する必要がないということを二回、繰り返しているところが、なんとなく怪しいです…。
もう帰ってこないからケーキのことを説明する必要がない?
この後、死ぬけど、「どうして?」ということも説明なしに、皆、分かるだろう?
僕がなぜ、死を選んだか。
ポールは、愛してないエマと結婚することも嫌だったけど、エマの、亡くなった恋人ジェイムスのことも考えた上で、嫌だったんじゃないかと思います。
ポールが子供の頃、3家族でピクニックをよくしたそうです。
ポールは他の家族もピクニックに来たのは偶然だと思っていたけど、親たちがアレンジしていたんだそうです。
「そこで、みんなで遊んでいるのが、楽しくて、ただずっと遊んでいたかった」とポールは言っています。
こんな風に一人だけ生き残って、無理やり、エマと結婚させられたくは、なかったんですね。
エマも、ポールとの結婚は嫌で、不機嫌または隠れて泣いている描写が多いです。
エマに、気さくに話しかけてきたウエイターの青年(彼は英語のアクセントが明らかに違う。ワーキングクラス、どこか地方の出身と表されている)がエマをさらってくれた方がよかったのに。
・ポールの死がジェーンに、どう影響を与えた?
ジェーンは、ポールの死後、小説を書き始め、ニブン家を出て、書店で働き始めます。
ポールの死がジェーンの作家としての道につながっています。
・ポールはジェーンを愛していたか?
ジェーンがポールに「私は、あなたが好き」と言ったら、ポールは「君は心の友だ」と言います。
ポールはジェーンを愛しては、いなかったでしょう。
2022年6月公開の映画「彼女たちの革命前夜」の記事も、合わせて、お読みください。
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