2022年公開 イギリス映画「帰らない日曜日」ロケ地 あらすじ、ネタバレ、考察

目次

1)帰らない日曜日 概要

原題Mothering Sunday
上映時間104分
上映年2022年(日本)

原作は同名の小説です。

↓映画化の影響で、在庫が少なくなっているそうです。

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2)帰らない日曜日 あらすじ

1924年、暖かな春の日、ニヴン家のメイド ジェーン(オデッサ・ヤング)は、主人たち ゴドフリー(コリン・ファース)、クラリー(オリヴィア・コールマン)が外出したので、秘密の恋人 ポール(ジョシュ・オコナー)と過ごす時間を得た。

ニブン家の二人が向かったのは、家族ぐるみの付き合いをしているシェリンガム家、ホブディ家とのランチ会。シェリンガム家の跡取り ポールとホブディ家のエマの結婚の前祝いのようなものだった。

ポールの二人の兄は、第一次世界大戦で戦死した。

エマはニブン家の息子ジェームスの恋人だったが、ジェームスは第一次世界大戦で戦死してしまった。

三家族の、残された希望 ポールとエマ。二人の結婚は親たちに勝手に決められた。

当然、このランチ会には、ポールも出席しなければならないのだが、「弁護士になるための勉強をする」ことを言い訳に遅刻を決め込み、ジェーンを屋敷に呼んだ。

この日は「母の日」で、メイドは年に一度だけ、家に帰ることを許されているのだが、孤児のジェーンには帰る場所は無かった。

ジェーンは予定どおり、シェリンガム家の屋敷に行き、ポールと束の間の二人の時間を楽しんだ。その日、ジェーンの人生を変える出来事が起こることは誰も予想できなかった。

※4)ネタバレ に続きます。ネタバレを読みたくない方は、ご注意ください。

3)帰らない日曜日 ロケ地

「帰らない日曜日」の主なロケ地はヘンリー・オン・テムズ Henley-on-Thamesです。

ロンドンから電車で約50分、西に約37キロの場所です。

3-1 架空の町 Titherton

映画に登場する架空の町「Titherton」のシーンはヘンリーオンテムズ近郊の村「Hambleden」で撮影されました。

3-2 ジェーンとミリー(ニブン家のメイド仲間)が眺めていた教会

3-3 ジェーンとポールが初めて会った食材屋

4)「帰らない日曜日」ネタバレ

ポールはランチ会が行われている、川のほとりに向かう前に、ジェーンに

「4時まで誰も帰ってこないから、ゆっくりしていっていいよ。下にパイがあるから食べたかったら食べていいよ。エセル(メイド)には、僕が食べたって言っておくから。あっ。説明する必要は、ないか。何の説明も。」

「さようなら。ジェーン。」

と言い残した。

ニブン家に着いたジェーンは、車に乗ったまま、うなだれたゴドフリーを見つける。

ジェーンがどうしたのか聞くと、ゴドフリーは

「最悪の事態になってしまった。人が死んだんだ。自動車の事故で。」

と答えた。

死んだのはポールだった。

「自殺かもしれない」という疑念があったので、ポールの部屋に遺書が無いか確かめるため、シェリンガム家に着いてきてほしいと頼まれたジェーン。

シェリンガム家に着くと、メイドのエセルが二人を出迎える。ポールが亡くなったことを知らなったエセルは、既にポールの寝室を片づけたという。

手紙や、それらしき物は無かったと確認した二人はニブン家に帰る。

この出来事の後、ジェーンはニブン家を去り、書店で働き始めた。その後、古いタイプライターをもらい、タイプライターを使い、小説を執筆する。

作家として生計を立てられるようになったジェーンは、書店で出会ったドナルドと結婚した。幸せな時間が続くかと思いきや、ドナルドは脳に腫瘍が見つかり、亡くなってしまう。

時は流れ、1980年代、小説の賞を受賞したジェーンの家に、取材陣が押しかける。

ジェーンは、生涯で、ありとあらゆる小説の賞を受賞した。

5)「帰らない日曜日」考察 原作読んでみた

・ポールの死は事故か?自殺か?

ポールの最後の言葉が少し意味ありげな感じがします。

「4時まで誰も帰ってこないから、ゆっくりしていっていいよ。下にパイがあるから食べたかったら食べていいよ。エセルには、僕が食べたって言っておくから。あっ。説明する必要は、ないか。何の説明も。」

説明する必要がないということを二回、繰り返しているところが、なんとなく怪しいです…。

もう帰ってこないからケーキのことを説明する必要がない?

この後、死ぬけど、「どうして?」ということも説明なしに、皆、分かるだろう?

僕がなぜ、死を選んだか。

・「帰らない日曜日」原作を読んでみて

原作を読んでみたら、「ポールは自殺したんだ」と思いました。

なぜなら…

1)ポールは、ジェーンに会う前、家のメイドたちを車で駅まで送った

主人であるポールがメイドを車で送ることは、とても珍しいことです。さらに、ポールは、ジェーンに、こう話しています。

彼女たちに、きちんと「さよなら」を言いたかったのでね。

メイドたちに与えられた休暇は、ほぼ半日で、午後には戻ってくるのに、どうして、きちんと「さよなら」を言う必要があるのか?

「自分が午後に死ぬ予定で、もう会えないから」では、ないでしょうか?

2)ポールは、遅刻するのに、ゆっくり準備し、おめかしして出かけた

原作では、ポールとエマ(婚約者)は、ホテルで二人きりで会う予定でした。遅刻が決定しているのに、ポールは、ゆっくり準備し、正装して、出かけました。

・ポールはエマとの結婚が嫌だった?(映画からの情報)

ポールは、愛してないエマと結婚することも嫌だったけど、エマの、亡くなった恋人ジェイムスのことも考えた上で、嫌だったんじゃないかと思います。

ポールが子供の頃、3家族でピクニックをよくしたそうです。

ポールは他の家族もピクニックに来たのは偶然だと思っていたけど、親たちがアレンジしていたんだそうです。

「そこで、みんなで遊んでいるのが、楽しくて、ただずっと遊んでいたかった」とポールは言っています。

こんな風に一人だけ生き残って、無理やり、エマと結婚させられたくは、なかったんですね。

エマも、ポールとの結婚は嫌で、不機嫌または隠れて泣いている描写が多いです。

エマに、気さくに話しかけてきたウエイターの青年(彼は英語のアクセントが明らかに違う。ワーキングクラス、どこか地方の出身と表されている)がエマをさらってくれた方がよかったのに。

・ポールの死がジェーンに、どう影響を与えた?

ジェーンは、ポールの死後、小説を書き始め、ニブン家を出て、書店で働き始めます。

ポールの死がジェーンの作家としての道につながっています。

・ポールはジェーンを愛していたか?

ジェーンがポールに「私は、あなたが好き」と言ったら、ポールは「君は心の友だ」と言います。

ポールはジェーンを愛しては、いなかったでしょう。

6)「帰らない日曜日」は、ただのラブストーリーでは、ない

「帰らない日曜日」は、「メイドが階級が違う人を愛してしまう禁断の恋の話なのかな?」と思うかもしれません。

「帰らない日曜日」は、ただのラブストーリーでは、なく、天涯孤独のジェーンの、喪失と自立、サクセスストーリーです。

孤児院で読み書きと計算を教えられていたジェーンは他のメイドより「有能」でした。

主人に信頼されていたので、主人の、亡くなった息子の本を読むことを許されます。

「主人たちが話す言葉」と「読書」からジェーンのボキャブリーは増えていきます。

愛するポールが死んでしまったことが屋敷を離れた原因の一つでもあります。

書店で働き始めたジェーンは、そこでも、働きぶりを評価され、信頼を得ます。

そして、書店の店主はジェーンに古いタイプライターを与えます。

何も持っていなかった「ジェーン」は、タイプライターを使って小説を執筆し、有名な作家になります。

2022年6月公開の映画「彼女たちの革命前夜」の記事も、合わせて、お読みください。

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バルサ
海外どころか、東京も遠い北東北の農家育ち。ロンドン出身のALTの先生が個人的に、お土産をくれたけど、ロンドンは「もう一つの世界にあるような所」(行けない所)だと思ってました。ド田舎の高校生でしたが、幸運にも、出身県で世界から人が来るイベントが開催されることになり、通訳ボランティアに応募。簡単な英語だけど通訳できました。日本で英語を使う仕事した後、ワーホリ申し込み不可の年齢になってからイギリス語学留学。 その後、スイスでworkaway(自分で探して手配したから無料)とヨーロッパ旅行。その後、ドイツで一年半生活。ドイツ生活一年目はイギリスに10回渡航。その後、長期でイギリスに何度も滞在。イギリス滞在期間は通算、二年くらいです。 ブログは私が「行ってみた」「使ってみた」等、経験を基に書いています。音楽、映画、ストリートファッションが好きです。