「エレファンドアンドキャッスル?」ロンドンの、変わった駅名の由来

ロンドンには、変わった名前の駅がいくつか、あります。

その中でも一番変わっていると思うのが「Elephant and Castle」(エレファントアンドキャッスル)です。「象と城」という、結び付くような、結び付かないような、この二つ。

どうして、この名前になったか調べてみました。

目次

1)「Elephant and Castle」(エレファント アンド キャッスル)は、どんな所?

「エレファント アンド キャッスル」は、ロンドンの東南、テムズ川の南側にあります。

ナショナルレイル 「Thameslink」「Southeastern」、地下鉄「Northern line」Baker loo line」が走る駅です。

ナショナルレイルの駅は1862年、「Northern line」駅は1890年、「Baker loo line」の駅は1906年に操業開始しました。

「エレファンド アンド キャッスル」は、「エレファント アンド キャッスル」駅があるエリアの名前です。

「エレファント アンド キャッスル」は昔から重要な、交通の「分岐点」でした。

1890年から1940年代は、特に活気づきました。

有名な劇場が複数あり、ダンスホールもあったことからエンターテイメントの宝庫だったので、「south of picadilly」と呼ばれたほどでした。

その後、第二次世界大戦で、爆撃の被害を受けます。

現在、「エレファンド アンド キャッスル」では再開発が進んでおり、高層マンションが建設されています。

↑「エレファント アンド キャッスル」の高層マンションから北側を見た景色です。

2.「エレファント アンド キャッスル」駅名の由来

「エレファント アンド キャッスル」という名前は中世の、職人(ナイフや剣を作る)の組合「Worshipful company of culters」の紋章が由来だと言われています。

この組合は百年戦争の1415年の「アジャンクールの戦い」においてヘンリー5世に武器を献上しました。

ヘンリー5世率いる、7千名のイングランド軍が2万名のランス諸侯軍に勝利した戦いとして有名です。

1622年に付与された、組合の紋章には背中に、「擁壁で囲まれた城」を乗せている象があしらわれていました。

象は、彼らが作る製品「剣」、「ナイフ」の持ち手の材料として使われていた「象牙」を象徴していたとされ、「象」の背中に乗っている「城」は、象がどれだけ大きいかを示すものだったとされています。

中世、象を見たことがあるヨーロッパ人は、ほとんどいなかったでしょうから。

また、1641年に「エレファント アンド キャッスル」に「馬車がたくさん通る」という利点を利用して鍛冶屋が設立されました。

1760年頃、この「鍛冶屋」は宿屋に改装されました。その宿屋は、城を背中に乗せた象の看板を飾っていました。これは「Worshipful company of culters」への敬意を示したものと考えられます。

この宿屋は後にパブになり、第二次世界大戦中の、激しい爆撃被害に耐えたものの、1959年に取り壊されました。

しかし、「エレファント アンド キャッスル」の名は「エレファント アンド キャッスル シャッピングセンター」(ロンドンで一番初めに建てられた屋内式ショッピングセンター)、駅名として残っています。

(「エレファント アンド キャッスルショッピングセンター」はテナントによる抗議活動がありましたが、2020年9月に閉店しました。商店、レストラン、バー、住居、近くにある「ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションズ」の新キャンパス、「Northern line」の新チケット売り場として生まれ変わる予定です。)

「ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションズ」の校舎です。

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バルサlillyingermany
山奥の米農家長女。27歳で初めてパスポートを作って台湾へ。ヨーロッパは、「別の世界」だと思っていました。日本で英語を使う仕事した後、ワーホリ申し込み不可の年齢になってからイギリス語学留学。 その後、スイスでworkaway(自分で探して手配したから無料)とヨーロッパ旅行。その後、ドイツで一年半生活。ドイツ一年目は、イギリスに10回渡航。 趣味は「イギリスが舞台の映画、ドラマを見る」、「知らない街散策」、「読書」etc。イギリスが好き過ぎて、「イギリスが舞台の映画」をたくさん見ているので、「この映画の、この場面で、△△が出てくる」など詳しくなりました。ブログで紹介している映画、ドラマは99%、自分が見たものです。 サステナブルな暮らし開始。(少しずつ)。通信制大学で社会学を勉強し始めました。 ブログは私が「行ってみた」「使ってみた」等、経験を基に書いています。「なんでもやってみてから納得するタイプ」です。