イギリスの書店チェーンといえば、「Foyles」、「Waterstones」が有名です。
「Foyles」と「Waterstones」は「ライバル関係!私は〇〇派!」と思っていたら2018年9月に「Waterstones」が「Foyles」を買収していました。
「Amazon」などのオンラインサービスに対抗するためだそうです。
「Foyles」について調べてみると、面白いエピソードがたくさんあり、今まで「like」だった「Foyles」への気持ちは「love」に変わりました。
ロンドンのトッテナムコードにある「Foyles」のフラッグショップは、「トートバッグ購入」以外にも楽しめるポイントがたくさんあります。
「Foyles」など、イギリスで買えるエコバッグ(トート)については、こちらの記事をどうぞ。
目次
1)「Foyles」(フォイルズ)って、どんな書店チェーン?
「Foyles」は、面白いエピソードの宝庫でした。
創業者兄弟が公務員試験に失敗し、大量に所持していた教科書を売却しようとしたことがきっかけで1903年に創業しました。
イギリスで一番古く、一番知られている書店チェーンです。「Foyles」を買収した「Waterstones」は、イギリスの、割と小さい街にもあります。「Foyles」は、大きい街にあることが多いです。
1945年に親族のクリスティーナが経営を引き継ぎます。
彼女の店舗運営方法がとても変わっていることで有名でした。
「Foyles」と言えば、イギリスのドラマ「Foyle’s war」(邦題:刑事フォイルズ)が思い浮かびます。このドラマの脚本家が主人公の名前を考えていた時、この「クリスティーナ・フォイルズ」のことを思い出し、主人公は男性なので「クリストファー」にしました。
そして、跡を継いだのが彼女の甥「クリストファー」です。偶然にも、この主人公と同じ名前で、それにより、第4シーズン第2話に出演しました。
1-1 二代目経営者の、とても変わった店舗運営
・書籍はアルファベット順では、なく出版社順で並べられていた
・電話注文は受けない
・しばしば、従業員を一年で解雇
こんな営業方法ですから、利益を上げることは難しかったです。
54年にも及ぶ彼女の「Foyles」の経営は、彼女の死により1999年、幕を閉じます。
1-2 親族外から迎い入れたCEOの経営改革
跡を継いだのは彼女の甥「クリストファー」です。すぐさま、運営方法を近代化することに着手します。
しかし、損失を出し続けたままの状況が2007年まで続きます。そこで、CEO(最高経営責任者)として親族以外の人物「サム・ヒュサイン」を会社に迎い入れました。
ヒュサイン氏は、数々の企業の経営を立て直した経験がありました。
経営の様子を見たヒュサイン氏は、容赦ない決断をしました。
本棚を占領している、売れない、古い本を処分することです。
なんと、総額 £1m (約1憶4千万円)分です…
1-3 2014年 新店舗へ移動
「売れる」、「人気がある」新しい書籍を取りそろえるために、同じ通りにある新店舗にフラッグショップを移動しました。
その他、マネージャー達のやる気を上げるために彼らにいくつかの権限を与えました。
それぞれの売り場を「自分の書店」のように整え、自分が本棚に並べたかった書籍を並べさせたのです。
経営チームの協力もあり、「Foyles」は利益を出せるようになりました。
2)「Foyles」フォイルズ ロンドンのフラッグショップ
「Foyles」フラッグショップはオリジナルのトートバッグを購入する以外にも行く価値がある場所です。
最寄り駅は「Central line」の「Tottenham Court Road」駅です。
・日曜日 午前11時30分から午後8時

入り口入ってすぐ、レジの周りにトートバッグがあります。トートバッグは、この他4種類あります。左側の黒いトートバッグは今年の「クリスマスシーズン」限定の物です。

私は右の「トートバッグ」を持っていますが、マチが広くて中にポケットも付いているので使いやすいです。

FOYLES フォイルズ トートバッグ 2点セット
groud floor(イギリス式1階)には、こんな本が…
「Why the Germans do it better?」

「ペンケーズ」、「タンブラー」、「ジグソーパズル」「手帳」などの雑貨も取り扱っているので、お土産を選ぶのにもいい場所です。
「Foyles」にはカフェもあります。
プラスチックのカップや入れ物などを全く使っていないカフェで、「ヴィーガン」や「グルテンフリー」のケーキもおいしいです。
【ロンドン】老舗書店「foyles」のカフェで【グルテンフリー】のケーキを食べてみた
3)ロンドンの書店「Foyles」(フォイルズ)が出てくる映画
3-1 「ガーンジー島の読書会の秘密」
映画「ガーンジー島の読書会の秘密」にも「Foyles」が出てきました。戦後直後の話なので、現在のフォイルズの店舗では、ありません。

ガーンジー島の読書会の秘密(字幕版)
3-2「ベロニカとの記憶」
こちらは、現代の話で、現在の「フォイルズ」の様子が分かります。
kiki
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