「世間を気にする日本人」なぜ? 鴻上尚史「孤独と不安のレッスン」感想

「不安」に押しつぶされそうな時は、ありますか?

「不安」を消すには行動するのが一番だし、「悩んでいても時間の無駄」だと頭では分かっているけど、どうしようもない時もあります。

そんな時に「孤独と不安のレッスン」を読みました。

この本を読むと

  • 「どうして、日本人は世間を気にするのか?」
  • 「孤独」と「不安」対処法

が、分かります。

目次

1)「孤独と不安のレッスン よりよい人生を送るために」

1-1「孤独と不安のレッスン よりよい人生を送るために」概要

  • 著者   鴻上尚史(こうかみ しょうじ)
  • ページ数 253ページ
  • 出版社  大和書房
  • 出版年  2011年

1-2「孤独と不安のレッスン」著者 鴻上氏は、どんな人物?

1958年 愛媛県生まれ。早稲田大学卒業。

在学中に劇団「第三舞台」を旗揚げ、数々の舞台作品の作・演出を務める。

39歳の時に芸術家在外派遣研修制度でロンドンに1年間留学して、俳優教育法を学んだ。

「タモリ倶楽部」に出演したり、ラジオのレギュラー番組を持っていたり、映画監督をしたり…。すごく多彩な方のようです。

相談者に寄り添う連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」

私が鴻上さんを知ったのは、こちらの人生相談の連載がきっかけです。

いろいろな悩み相談が寄せられているので、自分に似た悩みが見つかるかもしれません。

「これで生きていく!」という目標が見つからない…33歳女性に鴻上尚史が勧めた「なんとなく好き」とは?

連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」

寄せられた相談に対して、優しく、しかし的確に正直に回答されています。

この方の書いた本なら、すごく良さそうと思って読んでみました。

この連載をまとめたものも書籍化されています。

鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋 [ 鴻上尚史 ]

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kiki

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1-3「孤独と不安のレッスン よりよい人生を送るために」ここがおすすめ

☆時代と共に変わってきた悩みの形に対応している。「ニセモノの孤独」と「本物の孤独」

人の悩みの根源は昔から変わらず、「人間関係」から、くることが大半です。

誰とも関わらなければ寂しいし、関わると煩わしいと思ったり…

現代はインターネットで誰かと関わることは簡単で、例え寂しくても誰かにメッセージを送ったり、SNSに投稿して自分を慰めることが出来るので「本当の孤独」状態になることは難しいです。

筆者曰く、そうして「孤独」は惨めでカッコ悪い物だと思うのが「ニセモノの孤独」で、”「孤独」「一人でいること」は惨めで、カッコ悪いものでは、ない”ということを語ったのが、この本だそうです。

人から「素敵なこと」を聞いても、「役に立つこと」を本で読んでも、自分で、それをかみしめないと、自分のものには、ならない。

「本当の孤独」の時間に考えて、自分の考えにすることが出来る、「本当に、やりたいことが分かる」とのこと。

☆多くの人々が苦しめられているもの「世間」の意味が分かる、他人の不倫に大騒ぎする日本人

この本を読んで、日本人は、どうして、ここまで「世間(他人)にどう思われるか?」を気にするか?という疑問がだいぶ、スッキリしました。

芸能人が不倫したり、麻薬を所持しているのが見つかったりすると、記者会見を開き、「この度は、皆さまをお騒がせし、大変、ご迷惑をおかけしました。」と謝罪し、謹慎したり…

私達には直接、関係なく、迷惑も被っていません。

では、いったい、誰に対して謝っているのか?

「世間」に対して謝っているんだと思います。

日本人は「他人の不倫は激しく糾弾するのに、自分たちが払った税金を不正に使われていても声を上げないから変だな」と思います。

昔の農村では「世間(ここでは他の村民を指す)」から嫌われ、「村八分」にされることは「死」に近かったようです。

米作りで生活していたので、米作りに一番大切な「水」が、村民全員の水田に行き渡るように水路を引き、一致団結することが必要だったのです。

「村八分」にされて、自分の水田に水を引けなかったら、米が作れなくて死んでしまいます。

私の実家は実家は山奥の米農家なんですが、今でも村八分にされたら、そこで生活できなくなります。

町内で協力して、米作り、農業(米以外の農作物)、行事を行っているので、そこから、はみ出さないように生活しなければいけません。(反対の意味ではコミュニティに属している安心感があるようです。)

武家社会では、脱藩すると、つまり共同体から抜けると、無宿者と呼ばれて、それだけで罪だったのです。

「孤独と不安のレッスン」より

こうして、日本人の「集団から、はみ出したら、いけない」という認識が生まれたようです。

しかし、「世間」に救われる時もあるので、批判ばかりしていられません。

問題は、「世間」は、最終責任を取ってくれないことです。世間様から文句ない生活をしていても、文句ない娘になっても、だから、幸福になったり相手が見つかったりする保証はありません。世間は中途半端に壊れているんですからね。

最終責任を取るのは、当たり前のことですが、自分しかないのです。

「孤独と不安のレッスン」より

いつでも、自分の幸せの基準は「自分」です。

☆「はみ出しては、いけない」「同調圧力」は教育からも

日本の「同調圧力」は、教育からも作られています。

そのことについては、こちらの本に書かれています。

ブレイディ・みかこさんと鴻上さんの対談をまとめた本です。

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☆「人は分かり合えなくて当たり前」

よく、人に対して「なんで、こんなことをするんだろう?」「どうして、こんなこともしてくれないんだろう?」

と思うことがあります。

「孤独と不安のレッスン」は、このこのことにも触れています。

分かり合えないことが当然なのですから、「さあ、どうやったら分かり合えるんだろう」と考えることはあっても、悩んだり、苛立つことはないのです。

「孤独と不安のレッスン」より

シェイクスピアの、この言葉を思い出しました。

Expectation is the root of all heartache.

ウィリアム・シェイクスピア

「期待はあらゆる心痛の根源」

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バルサlillyingermany
山奥の米農家長女。27歳で初めてパスポートを作って台湾へ。ヨーロッパは、「別の世界」だと思っていました。日本で英語を使う仕事した後、ワーホリ申し込み不可の年齢になってからイギリス語学留学。 その後、スイスでworkaway(自分で探して手配したから無料)とヨーロッパ旅行。その後、ドイツで一年半生活。ドイツ一年目は、イギリスに10回渡航。 趣味は「イギリスが舞台の映画、ドラマを見る」、「知らない街散策」、「読書」etc。イギリスが好き過ぎて、「イギリスが舞台の映画」をたくさん見ているので、「この映画の、この場面で、△△が出てくる」など詳しくなりました。ブログで紹介している映画、ドラマは99%、自分が見たものです。 サステナブルな暮らし開始。(少しずつ)。通信制大学で社会学を勉強し始めました。 ブログは私が「行ってみた」「使ってみた」等、経験を基に書いています。「なんでもやってみてから納得するタイプ」です。